WordPressのインストールが終わって管理画面を開いたものの、メニューの数が多くて何から手をつければいいか分からない——最初につまずくのは、たいていこの場面です。設定項目は数十個ありますが、記事を書く前に必ず済ませておくべきものは、そのうち10個ほどしかありません。

この記事では、WordPressブログの初期設定を「後回しにすると面倒になる順」に10項目へ整理し、それぞれの設定手順と判断基準をまとめます。2026年9月1日時点の公式情報を確認し、WordPress 7.1で変わった点も反映しました。時間がない人向けに、まず40分で終わる最短ルートも用意しています。

調査情報(本記事の前提)

2026年9月1日 公式情報を確認 WordPress 7.1 対応 10項目を同一基準で整理
  • 最終確認日:2026年9月1日
  • 調査対象:WordPress本体(7.1系)の管理画面設定、Google Search Console、Googleアナリティクス(GA4)、主要レンタルサーバー3社(エックスサーバー/ConoHa WING/ロリポップ!)のWordPress関連機能と料金
  • 確認項目:WordPress最新版とその変更点/各設定項目の管理画面上の場所/後から変更した場合の影響/サーバー側で必要な操作/各社の月額料金・初期費用・独自ドメイン特典・無料お試し・実施中のキャンペーンと期限
  • 主な情報源:WordPress.org 日本語版の公式リリース情報、Google公式ヘルプ、各レンタルサーバーの公式料金ページ

管理画面の表記はテーマやWordPressのバージョンによって多少異なる場合があります。料金・キャンペーンは変動するため、契約前には必ず各社の公式サイトで最新の条件をご確認ください。記載の金額はすべて税込です。

結論:この記事で分かること

  • 初期設定は「全部やる」より「順番」が重要。10項目のうち、記事を書く前に必ず終わらせるべきなのは4つだけです。
  • 最優先はパーマリンク・SSL・サイトタイトル・Search Consoleの4項目。合計40分程度で終わり、これだけ済ませれば記事を書き始めて問題ありません。
  • 優先度の基準は「後から変更したときの影響の大きさ」。パーマリンクのように、記事が増えてから直すとURLが全部変わる設定を先に片付けます。
  • 10項目すべてでも2〜4時間程度。テーマ選びとプラグイン選びに時間を使いすぎない限り、1日で終わる作業量です。
  • 副業・アフィリエイト目的なら、追加で3つの準備が必要。プライバシーポリシー、お問い合わせフォーム、PR表記(ステマ規制対応)は、ASPやAdSenseの審査でも確認される項目です。
  • WordPress 7.1(2026年8月20日リリース)で管理画面の一部が変わりました。レスポンシブスタイル設定や画像編集まわりが刷新されていますが、初期設定の手順そのものに大きな変更はありません。

そもそも、なぜ記事を書く前に初期設定なのか

「とりあえず1本書いてから設定すればいい」と考えたくなりますが、初期設定には先送りするほどコストが増えるものが混ざっています。理由は4つに整理できます。

理由1:あとから変えるとURLが変わる設定があるから

代表例がパーマリンク(記事URLの形式)です。記事が10本のときに変えるのと、100本になってから変えるのとでは、作業量もリスクもまったく違います。URLが変われば、SNSでシェアされたリンクや他サイトから貼られたリンクが切れる可能性があります。

理由2:検索エンジンに正しく伝えるため

SEO(検索エンジン最適化=Googleに記事を見つけてもらいやすくする工夫)の出発点は、サイト名を正しく設定し、Search Consoleでサイトの存在を認識してもらうことです。特別なテクニックではなく、最初の登録作業にあたります。

理由3:サイトを安全な状態にしておくため

WordPressは世界中で使われている分、機械的な不正アクセスの対象にもなります。SSL(通信の暗号化)の確認とバックアップ体制の把握は、家に鍵をかけておくのと同じ位置づけです。

理由4:数字は「登録した日から」しか記録されないため

Search ConsoleもGoogleアナリティクスも、過去にさかのぼってデータを取得することはできません。登録が1か月遅れれば、その1か月分は永久に見られません。早く入れるほど、あとで振り返れる材料が増えます。

逆に言えば、あとから自由に変えられる設定は急ぐ必要がありません。テーマやプラグインは何度でも入れ替えられます。この記事で優先度を分けているのは、この一点が基準です。

初期設定の前に知っておきたい用語

  • 管理画面(ダッシュボード):「https://自分のドメイン/wp-admin/」でログインする、WordPressの操作画面です。
  • パーマリンク:記事1本ごとに割り当てられるURLの形式ルール。「permanent(永続的な)+ link」を組み合わせた言葉です。
  • スラッグ:パーマリンクのうち、記事ごとに変わる末尾部分の文字列(例:/wordpress-shoki-settei/ の「wordpress-shoki-settei」)。
  • SSL:通信を暗号化し、URLを「https://」にする仕組み。現在は後継のTLSが使われていますが、慣習的にSSLと呼ばれます。
  • テーマ:サイトの見た目と機能をまとめて切り替えるテンプレート。記事の中身はそのままに、デザインだけを変えられます。
  • プラグイン:WordPressに機能を追加する拡張パーツ。お問い合わせフォームや目次生成などを後付けできます。
  • 固定ページ:時系列に並ばないページ。プライバシーポリシーやお問い合わせページに使います。

【一覧表】WordPress開設後にやるべき初期設定10項目

10項目を、「目安時間」「後から変更したときの影響」「優先度」という同じ評価軸で並べたものが下の表です。優先度は、後から変更したときの影響が大きいものほど高くしています。

# 設定項目 目的 目安時間 後から変更したときの影響 優先度
①サイトタイトル・キャッチフレーズブログの名前を決める5分小(いつでも変更可)★★★
②パーマリンク記事URLの形式を決める5分大(全記事のURLが変わる)★★★
③SSL・HTTPSの確認通信を暗号化する10分大(サイト全体のURLが変わる)★★★
④検索エンジン表示の確認非公開設定の解除漏れを防ぐ2分中(放置すると検索に載らない)★★★
⑤テーマの設定見た目と機能の土台を決める30分〜中(装飾が崩れる場合あり)★★☆
⑥初期コンテンツの削除サンプル記事を片付ける10分小★★☆
⑦プラグインの導入必要な機能だけ追加する30分小(入れ替え可能)★★☆
⑧プロフィール(著者情報)誰が書いたかを示す20分小★★☆
⑨お問い合わせ・規約ページ読者対応と審査への備え30分小★★☆
⑩Search Console/アナリティクス検索と読者の動きを記録する40分中(過去分はさかのぼれない)★★★

※目安時間は、はじめて操作する人が迷いながら進めた場合の目安です。合計するとおおむね2〜4時間になります。

最短ルート:まず40分で終わる4項目

すべてを一度に終わらせる必要はありません。①サイトタイトル(5分)→ ②パーマリンク(5分)→ ③SSL確認(10分)→ ④検索エンジン表示の確認(2分)、そして⑩のうちSearch Consoleだけ(20分)。この5つ、合計40分ほどで、記事を書き始めても後で困らない状態になります。

残りは記事を1〜2本書いたあと、あるいは公開前に済ませれば十分です。

① サイトタイトル・キャッチフレーズを設定する

サイトタイトルはブログ全体の名前です。ブラウザのタブ、検索結果、SNSでシェアされたときのカード表示など、あらゆる場所に出てくる「看板」にあたります。キャッチフレーズはその補足説明で、看板の下にある一文のイメージです。

設定手順

  1. 管理画面にログインする
  2. 左メニューの「設定」→「一般」を開く
  3. 一番上の2つの入力欄に、サイトタイトルとキャッチフレーズを入力する
  4. ページ最下部の「変更を保存」をクリックする(押し忘れると反映されません)

キャッチフレーズはテーマによって表示場所が変わり、テーマ次第では表示されないこともあります。最初は空欄にするか、10〜30文字程度の短い説明にしておくと扱いやすくなります。

ブログ名を決めるときの5つの目安

  • 読み方が分かる:口頭で人に伝えられるかどうかが基準になります
  • 短い:目安は10〜15文字。長すぎると検索結果で途中から切れます
  • 覚えやすい:造語でも構いません。意味よりも響きを優先して問題ありません
  • テーマが広がっても困らない:「〇〇だけブログ」のような名前は、後で書ける範囲を自分で狭めます
  • 既存の有名サービスと紛らわしくない:検索したときに埋もれる原因になります

サイトタイトルはいつでも変更できます。ここで何日も止まるくらいなら、仮の名前で進めて10記事書いた頃に見直すほうが現実的です。

② パーマリンクを設定する【10項目のなかで最重要】

10項目のうち、最初に手をつけるべきなのがこれです。理由は単純で、記事が増えてから変更すると影響範囲が最も大きい設定だからです。

パーマリンクとは

記事1本ごとのURLの形式ルールです。住所にたとえるなら、ドメイン(example.com)が「町名」で、パーマリンクは「番地の付け方のルール」にあたります。

選べる形式の比較

種類 URLの例 特徴 ブログ向き
基本/?p=123数字のみ。内容がまったく分からない×
日付と投稿名/2026/09/01/sample/日付が入る。URLが長くなりやすい△
月と投稿名/2026/09/sample/年月が入る形式△
数字ベース/archives/123連番。内容が分からない×
投稿名/wordpress-shoki-settei/短く、内容を推測しやすい◎
カスタム構造自分で指定カテゴリー名を含めるなど自由度が高い△

初心者は「投稿名」が扱いやすい

多くのブログで「投稿名」が選ばれている理由は3つあります。

  • URLが短く、リンクを見ただけで内容を推測できる
  • 日付が入らないため古い記事に見えにくく、あとから加筆修正しても違和感がない
  • カテゴリーを変更してもURLが変わらない

Google検索セントラルも、シンプルで人間が読んで内容を推測できるURL構造を推奨しています。特別な事情がなければ、この形式で大きく外すことはありません。

記事が増えてから変更するとどうなるか

  • 既存記事のURLがすべて変わり、古いURLは「404 ページが見つかりません」になる可能性があります
  • SNSでシェアされた投稿や、他サイトから貼られたリンクが切れる可能性があります
  • SNSのシェア数カウントがリセットされる場合があります
  • Googleが新しいURLを認識し直すまでに時間がかかります
  • 影響を避けるにはリダイレクト設定(古いURLから自動転送する仕組み)が必要で、記事数が多いほど作業が増えます

技術的には変更可能ですが、記事が増えるほど手間とリスクが積み上がります。だからこそ、記事が0本の今のうちに決めておく価値があります。

記事ごとのスラッグの付け方

「投稿名」を選ぶと、記事を書くたびにURL末尾(スラッグ)を決めることになります。初期状態では記事タイトルがそのまま入るため、日本語タイトルなら日本語URLになります。日本語URLはコピーすると長い文字列に変換されることがあるので、半角英数字に書き換えるのが一般的です。

  • 半角小文字の英数字を使う(例:wordpress-setting)
  • 単語の区切りはハイフン「-」を使う
  • 2〜4語程度に収める
  • 記事の内容が分かる単語を選ぶ
  • 公開後は原則として変更しない

凝った英語にする必要はありません。「WordPressの初期設定」なら wordpress-shoki-settei のようなローマ字でも機能します。重要なのは英語らしさではなく、あとで変えないことです。

③ SSL(HTTPS)を確認する

自分のサイトのURLが「https://」で始まっているかを確認します。多くのレンタルサーバーでは申し込み時に自動設定されますが、環境によっては自分で有効化が必要です。

SSLとは

ブラウザとサーバーの間でやり取りするデータを暗号化する仕組みです。イメージとしては「郵便物を封筒に入れて送る」感覚に近く、ハガキのままなら途中で誰でも読めますが、封筒に入れれば中身は読まれません。

項目 http:// https://
通信の暗号化なしあり
入力情報の保護第三者に読まれる可能性がある暗号化されて保護される
ブラウザの表示警告が出ることがある警告が出ない
現在の位置づけ非推奨標準

お問い合わせフォームに名前やメールアドレスを入力する場面を考えると、httpのままではその情報が暗号化されずに送信されます。また主要ブラウザは保護されていないページで警告を表示することがあり、訪問者がそこで引き返せば記事を読んでもらう機会そのものを失います。GoogleもHTTPSをランキングシグナルの一つとして扱う旨を公表していますが、影響の度合いは限定的とされています。SEOのためというより、読者を逃さないための設定と考えるほうが実態に近いです。

確認手順

  1. 自分のサイトをブラウザで開き、アドレスバーが「https://」で始まっているか見る
  2. 管理画面の「設定」→「一般」で、「WordPress アドレス」と「サイトアドレス」が両方ともhttpsになっているか確認する
  3. httpのままなら、サーバーの管理画面で「無料独自SSL」を有効化する
  4. サーバー側の「HTTPSリダイレクト」「常時SSL化」などの設定をオンにし、httpからhttpsへ自動転送させる

記事内の画像URLがhttpのまま残っていると「混在コンテンツ」となり、鍵マークが表示されないことがあります。記事が増えてからの一括置換は手間がかかるため、この確認も開設直後が最もラクです。

④ 検索エンジンでの表示設定を確認する

見落とされやすいわりに影響が大きいのが、この項目です。管理画面の「設定」→「表示設定」の一番下に、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」というチェックボックスがあります。

これは制作中のサイトを検索結果に出さないための機能で、サーバーのかんたんインストール機能を使った場合、初期状態でオンになっていることがあります。オンのままだと、記事をいくら書いてもGoogleの検索結果に載りません。

確認は2分で終わります。「設定」→「表示設定」→ 一番下のチェックが外れているか見るだけです。公開して運営を始めるなら、必ず外した状態にしてください。

逆に、まだデザインもコンテンツも整っていない状態で公開したくない場合は、あえてチェックを入れたまま作業し、準備が整った段階で外すという使い方もできます。ただし外し忘れが起きやすいので、その場合はメモを残しておくことをおすすめします。

⑤ WordPressテーマを設定する

テーマを変えるとサイトの見た目が一気に変わります。楽しい作業ですが、初期設定のなかで最も時間を溶かしやすいポイントでもあるため、あらかじめ区切りを決めて進めるのが現実的です。

テーマとは

サイト全体のデザインとレイアウトをまとめて切り替えられるテンプレートです。服にたとえるなら「着替え」で、中身(記事)はそのままに見た目だけを変えられます。ただし現在のテーマは見た目だけの役割ではなく、目次の自動生成、装飾ボックス、表示速度の最適化など、機能面も含めた土台になっています。

2026年時点のテーマ事情

テーマには「ブロックテーマ」と「クラシックテーマ」の2種類があります。ブロックテーマはサイトエディターでヘッダーやフッターまで画面上で編集できるタイプ、クラシックテーマは従来型の構造です。

2026年8月20日にリリースされたWordPress 7.1「メアリー・ルー」では、CSSを書かずに画面サイズごとのデザインを調整できるレスポンシブスタイル設定が追加され、画像のトリミング・回転などの編集も一つの画面にまとまりました。ブロックテーマを使う場合は、こうした機能の恩恵を受けやすくなっています。

とはいえ、どちらのタイプでもブログは問題なく運営できます。最初は「触ってみて分かりやすいと感じたほう」で構いません。

比較項目 無料テーマ 有料テーマ
費用0円買い切り型が主流
デザインシンプルなものが中心作り込まれたものが多い
装飾機能自分で用意する場面が多い標準搭載のものが多い
サポート公式フォーラムなどが中心販売元のサポートがある場合が多い
導入のしやすさ管理画面から検索して有効化購入後、zipファイルをアップロード
向いている場面まず続けられるか試したい最初から本格運営するつもりがある

※有料テーマの価格はテーマごとに異なります。購入前に各テーマの公式サイトで最新の価格とサポート条件をご確認ください。

テーマ選びで押さえておきたいこと

「絶対にこのテーマ」という正解はありません。「〇〇テーマにしたから稼げた」という因果関係を証明することはできないためです。テーマは執筆をラクにする道具であって、成果を保証するものではありません。

デモサイトを見て「自分の記事がこの見た目なら書きやすそう」と感じたものを選ぶのが、最も納得のいく決め方です。

途中で変更できるのか

変更自体はいつでも可能です。ただしテーマ独自の装飾(専用ボックスやボタン)は表示が崩れる可能性があり、色やレイアウトの設定はやり直しになることが多くなります。記事本文そのものは消えません。記事が少ないうちほど影響が小さいので、変えるつもりがあるなら早い段階でという判断になります。

導入手順

「外観」→「テーマ」を開き、無料テーマは「新規追加」から検索、有料テーマは「テーマのアップロード」から購入時のzipファイルを選んで「有効化」します。配布元が子テーマ(親テーマを直接編集せずにカスタマイズするための仕組み。親テーマを直接編集すると更新時に上書きされます)を用意している場合は、案内に従って使うほうが安全です。

⑥ 不要な初期コンテンツを削除する

WordPressをインストールすると、動作確認用のサンプルコンテンツが最初から入っています。致命的な問題ではありませんが、公開状態のブログにサンプルが残っているのは見栄えがよくありません。数分で片付きます。

対象 場所 対応
サンプル投稿「Hello world!」投稿 → 投稿一覧ゴミ箱へ移動して削除
サンプル固定ページ固定ページ削除してよい
プライバシーポリシー(下書き)固定ページ残す(⑨で使う)
サンプルコメントコメント削除
使っていないテーマ外観 → テーマ1つは予備として残す
サーバー標準のプラグインプラグイン中身を確認してから判断

注意したいのは最後の2つです。テーマは、有効化中のものに不具合が出たときの切り替え先として、公式テーマを1つ残しておくと安心です。プラグインは、サーバーのかんたんインストール機能を使った場合、サーバー会社が用意したものが最初から入っていることがあります。高速化やSSL関連の設定に関わるものが含まれている場合があるため、内容を確認せずに全部消すのは避けてください。

WordPressの削除はいったんゴミ箱に入る仕組みです。完全に消すにはゴミ箱で「完全に削除する」まで実行する必要があります。逆に言えば、間違えて削除しても復元できます。

⑦ プラグインを導入する

プラグインはWordPressに機能を追加する拡張パーツです。お問い合わせフォーム、目次の自動生成、バックアップなど、多くの機能を後付けできます。

「入れすぎない」が最大のコツ

プラグインは便利ですが、増やすほど次の問題が起こりやすくなります。

  • 表示速度が落ちる:読み込む処理が増えるためです
  • 不具合の原因を特定しにくくなる:20個入っていると、どれが原因か切り分けるだけで時間がかかります
  • 機能が重複する:テーマやサーバーにすでに同じ機能があると、競合して動作がおかしくなることがあります
  • 更新の手間が増える:放置されたプラグインはセキュリティ上のリスクにもなります

最初に検討したい機能カテゴリー

特定の製品名を挙げるのではなく、まずは「どの機能が必要か」から考えるのが安全です。

  • お問い合わせフォーム:⑨で作るページに必要です
  • SEO関連(メタ情報の設定):テーマに機能が含まれている場合は不要です
  • バックアップ:サーバー側に自動バックアップがあるなら、まずはそちらで足ります
  • セキュリティ・スパム対策:コメント欄を開放する場合に検討します
  • 目次の自動生成:テーマに標準搭載されていることが増えています

導入は1つずつ、有効化のたびにサイトを表示して確認するのが基本です。まとめて5個入れて不具合が出ると、原因の切り分けからやり直しになります。

⑧ プロフィール(著者情報)を設定する

誰が書いているか分かるサイトのほうが、読者は情報の受け取り方を判断しやすくなります。特にレビューや体験談を書く場合、書き手の背景は記事の説得力そのものになります。

設定する項目

  1. 表示名:「ユーザー」→「プロフィール」で、記事上に表示される名前を設定します。ログインIDがそのまま表示される状態は避けてください(セキュリティ面でも望ましくありません)
  2. プロフィール情報:150〜250字程度が扱いやすい長さです。何をしている人か、なぜこのテーマで書いているかが伝われば十分です
  3. プロフィール画像:Gravatarで設定するか、テーマやプラグインの機能で設定します。イラストでも構いません

肩書きを盛る必要はありません。「実際に使った」「実際に契約した」という事実のほうが、資格や経歴より読者にとって役立つ情報になる場面は多くあります。

⑨ お問い合わせ・プライバシーポリシーを用意する

この2つは固定ページとして作成します。読者対応のためだけでなく、広告関連の審査で確認される項目でもあるため、収益化を考えているなら早めに用意しておくと後がスムーズです。

お問い合わせページ

フォーム系のプラグインを使って作成するのが一般的です。メールアドレスを直接記載する方法もありますが、迷惑メールの対象になりやすいため、フォーム形式のほうが扱いやすくなります。

プライバシーポリシー

アクセス解析ツールや広告を使う場合、どのような情報を取得しているかを記載します。WordPressには下書き状態のひな形が用意されているため(⑥で残しておいたページ)、それをベースに自分のサイトの状況に合わせて編集し、公開します。

記載する内容の例としては、アクセス解析ツールの利用、Cookieの取り扱い、広告配信、お問い合わせで取得した個人情報の扱い、免責事項などが挙げられます。

PR表記(ステルスマーケティング規制)

アフィリエイト広告やタイアップ記事を掲載する場合、それが広告であることを読者に分かる形で明示する必要があります(景品表示法のステルスマーケティング規制)。記事の冒頭など、読者が見落としにくい位置に「PR」「広告を含みます」といった表記を入れてください。

広告を入れる予定がある人は、記事を書き始める前にこの表記のルールを決めておくと、後から全記事を修正する手間を避けられます。

⑩ Search Console と Googleアナリティクスを登録する

この2つは役割が違います。ざっくり言えば、Search Consoleは「サイトに来る前」、アナリティクスは「サイトに来た後」を見るツールです。

比較項目 Google Search Console Googleアナリティクス(GA4)
分かること検索結果での表示回数・クリック数・検索キーワード・掲載順位訪問者数・流入元・閲覧ページ・滞在時間
見る場面どのキーワードで読まれているか確認する読者がサイト内でどう動いたか確認する
費用無料無料
登録の目安時間20分20分
設置方法所有権の確認(HTMLタグ設置など)測定IDをテーマまたはプラグインで設置
優先度★★★(先に登録)★★☆

先にSearch Consoleを勧める理由は、ブログの改善に直結する情報がこちらに出るからです。「どんな検索語で自分の記事が表示されたか」が分かると、次に書くべき記事や、既存記事の直しどころが具体的に見えてきます。

アナリティクスは「3つの数字」から始める

GA4は項目が非常に多く、最初から全部を見ようとすると挫折します。初心者のうちは次の3つに絞って構いません。

  • ユーザー数:どれくらいの人が来たか
  • 流入元:検索、SNS、直接アクセスのどこから来たか
  • 閲覧ページ:どの記事が読まれているか

重要な注意点:どちらのツールも、登録した日以降のデータしか記録されません。開設直後はアクセスがほぼゼロで意味がないように感じますが、後から「あのときどうだったか」を振り返るためのデータは、今登録しないと二度と手に入りません。

初期設定の進め方:2つの方式を比べる

10項目をどう進めるかには、大きく2つのやり方があります。どちらが正解ということはなく、状況によって向き不向きが分かれます。

A:★★★の4項目だけ先に済ませる

メリット

  • 40分程度で記事を書き始められる
  • 「設定だけで終わった」状態を避けられる
  • 後戻りのコストが大きい設定は先に潰せている

デメリット

  • 公開前に残りを片付ける必要がある
  • やり残しを忘れやすい

向いている人:まず書き始めたい人/続くかどうか自分でも分からない人

B:10項目すべてを最初に終わらせる

メリット

  • あとは書くことだけに集中できる
  • 審査系の準備(規約ページなど)も同時に済む
  • 設定の全体像を理解しやすい

デメリット

  • 2〜4時間かかる
  • テーマ選びで手が止まると1記事も書かずに終わる日が発生する

向いている人:まとまった時間が取れる人/収益化を前提に進める人

迷ったときの考え方:平日の夜など細切れの時間しか取れないならA、休日にまとめて着手できるならB。どちらを選んでも、②パーマリンクと③SSLだけは記事を書く前にという点は共通です。

副業・アフィリエイト目的の場合に追加でやること

ブログを収益化の手段として使う場合、上の10項目に加えて準備しておきたいことがあります。順番としては、初期設定 → 記事を数本公開 → ASP登録という流れになります。

ASPやAdSenseの審査で見られやすい項目

準備するもの 対応する初期設定 補足
プライバシーポリシー⑨アクセス解析・広告配信・Cookieの扱いを記載
お問い合わせページ⑨フォーム形式が扱いやすい
運営者情報(プロフィール)⑧誰が運営しているか分かる状態にする
PR表記のルール⑨ステマ規制への対応。書き始める前に決めておく
記事のストック—空のサイトでは審査を通りにくい。まず10本前後が目安
独自ドメインサーバー契約時審査要件になっている場合がある

始めるまでのステップ

  1. 初期設定を済ませ、記事を数本公開する:ASPによっては審査があり、空のサイトでは通りません
  2. ASP(広告仲介サービス)に登録する:A8.net、afb、もしもアフィリエイトなどが代表的です。登録は無料ですが、審査の有無や条件はASPごとに異なります
  3. 扱う案件を選ぶ:自分が説明できる、または実際に使っているサービスを選ぶと、記事の内容が具体的になります
  4. 広告リンクを設置する:記事の内容と関係のない広告を並べても成果にはつながりません
  5. Search Consoleで反応を見ながら記事を直す:どのキーワードで表示されているかを確認し、内容を調整していきます

期待値について、正直なところ

  • すぐには収益化しません:記事が検索結果に安定して表示されるまでには数か月かかるのが一般的です。開設1〜2か月でアクセスがほぼゼロなのは珍しくありません
  • 「必ず稼げる」という情報には慎重に:短期間・高額の収益を保証するような情報商材や勧誘には注意してください
  • 勤務先の副業規定を確認する:会社によっては届出が必要な場合があります
  • 確定申告が必要になる場合があります:給与所得者で副業所得が年間20万円を超える場合など、条件によって申告義務が生じます。判断に迷う場合は国税庁の情報や税務署にご確認ください
  • YMYL領域は難易度が高い:医療・健康・金融など、生活や資産に大きく関わるジャンルは検索評価の基準が厳しく、初心者が上位表示を狙うのは容易ではありません

サーバー側で確認しておきたい設定

初期設定はWordPress管理画面の中だけで完結しません。次の3つはサーバーの管理画面で確認します。

  • 無料独自SSLが有効か:③に対応します。多くは申し込み時に自動設定されます
  • HTTPSリダイレクトが有効か:httpでアクセスされたときにhttpsへ自動転送する設定です
  • 自動バックアップの有無と復元方法:どこまで戻せるのか、復元は無料か有料かを一度確認しておくと、トラブル時に慌てずに済みます

まだサーバーを契約していない場合

これからサーバーを選ぶ段階なら、初期設定のしやすさという観点で押さえておきたいのは「WordPressの自動インストールに対応しているか」「無料SSLがあるか」「自動バックアップがあるか」の3点です。主要3社はいずれも対応しています。

比較項目 エックスサーバー
(スタンダード)
ConoHa WING
(ベーシック)
ロリポップ!
(ハイスピード)
月額(12ヶ月)990円970円1,045円
月額(36ヶ月)693円659円660円
初期費用0円0円0円
WordPress導入クイックスタートで申込と同時に構築かんたんセットアップで申込と同時に構築簡単インストールに対応
独自ドメイン最大2つ永久無料最大2つ無料2個ずっと無料
(12ヶ月以上契約+自動更新設定が条件)
独自SSL無料無料無料
自動バックアップ標準標準(無料)標準
無料お試し10日間
(クイックスタート利用時は不可)
なし10日間
(カード登録不要)
実施中のキャンペーン最大30%OFF
2026年9月7日まで
最大54%OFF
2026年9月9日16時まで
公式サイト上で期間限定割引の明記なし

※料金・キャンペーンは2026年9月1日に各社公式サイトで確認したものです。キャンペーンの終了時刻や適用条件は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。金額はすべて税込です。

初期設定のしやすさという観点での違い

  • エックスサーバー:利用者が多く、設定でつまずいたときに公式マニュアルと第三者の解説記事の両方が見つかりやすいのが実務上の利点です。クイックスタートを使うとSSLとテーマ導入まで申込フォームで完了しますが、その場合10日間の無料お試しは利用できません。編集部で実際にスタンダードプランを契約した際は、入力作業自体は10分程度で終わり、時間がかかったのはドメイン名とブログ名を決める工程でした。申し込み前に候補を決めておくとスムーズです。
  • ConoHa WING:管理画面が整理されており、初期設定の画面を探しやすい構成です。12ヶ月契約の単価が3社のなかで最も安い一方、無料お試し期間はありません。契約前に触って確かめたい場合は候補から外れます。
  • ロリポップ!:1ヶ月契約に対応している唯一の選択肢で、クレジットカード登録なしで10日間試せます。まず管理画面を触ってみたい人には現実的な入口です。ただし独自ドメイン無料の特典は12ヶ月以上の契約かつ自動更新設定が条件のため、短期契約では対象外になる点に注意が必要です。

サーバー選びそのものを詳しく比較したい場合は、当サイトのレンタルサーバー比較記事もあわせてご覧ください。この記事は、すでにWordPressをインストールした人向けの設定手順を中心にまとめています。

初期設定でつまずきやすい注意点

  • 「変更を保存」の押し忘れ:WordPressの設定画面は入力しただけでは反映されません。最も多いつまずきです
  • パーマリンクを後回しにする:記事が増えてからの変更は、リダイレクト作業とリンク切れリスクがセットになります
  • 「検索エンジンがインデックスしないようにする」の外し忘れ:記事を書いても検索に載らない状態が続きます。④で必ず確認してください
  • テーマ選びに時間をかけすぎる:読者はデザインより内容を見ています。「読める」レベルで一度止めるのが現実的です
  • プラグインの入れすぎ:動作が重くなるだけでなく、不具合が起きたときの原因特定が難しくなります
  • スラッグを公開後に変更する:URLが変わり、それまでに集めた評価やリンクが引き継がれません
  • 更新を止めたまま放置する:WordPress本体・テーマ・プラグインの更新は、セキュリティ上必要な作業です
  • アナリティクスの登録を先送りする:登録前のデータはさかのぼって取得できません

よくある質問

Q. 初期設定は全部で何時間かかりますか?

10項目すべてで2〜4時間程度が目安です。ただし優先度★★★の項目だけなら40分ほどで終わります。テーマ選びとプラグイン選びに時間を使いすぎなければ、1日で完了する作業量です。

Q. どの順番でやればいいですか?

①サイトタイトル → ②パーマリンク → ③SSL確認 → ④検索エンジン表示の確認 → ⑩Search Console の順で進め、残りは記事を1〜2本書いた後で構いません。後から変更しにくいものを先に片付ける、という基準です。

Q. パーマリンクを「投稿名」以外にしてしまいました。今から変えられますか?

記事数が少ないうちなら、変更して問題ありません。記事が増えている場合は、変更後に古いURLから新しいURLへのリダイレクト設定が必要になります。記事が数本の段階であれば、早めに直すほうが影響は小さくなります。

Q. スマートフォンだけで初期設定できますか?

設定自体は可能ですが、管理画面の項目が多く、Search Consoleやアナリティクスの登録も含めるとパソコンのほうが大幅に効率的です。初期設定だけはパソコンで済ませ、その後の記事執筆をスマートフォンで行うという分け方が現実的です。

Q. テーマは無料と有料どちらがいいですか?

どちらでもブログは運営できます。まず続けられるか試したいなら無料テーマで十分です。すでに本格的に運営するつもりがあるなら、最初から有料テーマを入れることで装飾やデザインで悩む時間を減らせます。ただしテーマは執筆をラクにする道具であって、成果を保証するものではありません。

Q. プラグインは何個くらいが適正ですか?

明確な上限はありませんが、必要な機能から逆算して選ぶのが基本です。テーマやサーバーにすでにある機能を重ねて入れないよう確認してください。目安として、最初は5個前後でも運営に支障はありません。

Q. Search Consoleとアナリティクス、両方必要ですか?

役割が違うため、最終的には両方あると判断材料が増えます。ただし優先するならSearch Consoleです。どの検索キーワードで表示されているかが分かり、次に書く記事や既存記事の直しどころに直結します。

Q. アクセスがゼロなのにアナリティクスを入れる意味はありますか?

あります。両ツールとも登録日以降のデータしか記録されないため、後から「開設初期はどうだったか」を確認する手段がなくなります。登録自体は20分程度です。

Q. WordPress 7.1にアップデートしても大丈夫ですか?

基本的には最新版を使うことが推奨されます。ただしテーマやプラグインが対応していない場合に表示が崩れることがあるため、自動バックアップが取れている状態か確認してから実行すると安全です。2026年9月1日時点の最新版は7.1系です。

Q. 初期設定が終わったら次は何をすればいいですか?

記事を1本公開してください。カテゴリー設計やデザイン調整は、記事が数本たまってからのほうが判断しやすくなります。完璧な状態を作ってから書き始めようとすると、着手が遅れるのが典型的なパターンです。

まとめ:チェックリスト

WordPressの初期設定は項目数こそ多いものの、記事を書く前に必ず終わらせるべきなのは4つだけです。判断基準は「後から変更したときの影響が大きいかどうか」。パーマリンクとSSLは全記事のURLに関わるため最優先、Search Consoleは過去のデータをさかのぼれないため早期登録、という整理になります。

記事を書く前に(合計40分)

  1. サイトタイトルを設定した(設定 → 一般)
  2. パーマリンクを「投稿名」にした(設定 → パーマリンク)
  3. サイトのURLがhttpsになっているのを確認した(設定 → 一般)
  4. 「検索エンジンがインデックスしないようにする」のチェックを外した(設定 → 表示設定)
  5. Search Consoleに登録した

最初の記事を公開するまでに

  1. テーマを設定した(外観 → テーマ)
  2. サンプル記事・サンプルページ・サンプルコメントを削除した
  3. 必要なプラグインだけ導入した
  4. プロフィールを設定した(ユーザー → プロフィール)
  5. お問い合わせページとプライバシーポリシーを公開した
  6. Googleアナリティクスを設置した
  7. 広告を使うならPR表記のルールを決めた

設定を完璧にしてから書き始めようとすると、たいてい着手が遅れます。デザインもプラグインも後から変えられるので、最優先の4項目を終えたら、まず1本公開してしまうのが現実的です。残りの設定は、書きながら埋めていけば間に合います。

本記事の情報は2026年9月1日時点で公式情報を確認したものです。WordPressのバージョンや管理画面の表記、レンタルサーバーの料金・キャンペーン条件は変更される場合があります。実際の操作・申し込み前には最新情報をご確認ください。